工学部・工学研究科の近況

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工学研究科長 工学部長
       長崎 健

 今夏は地震・豪雨・台風と改めて自然の猛威を思い知ら されました。被害に遇われた方々には心よりお見舞い申し 上げます。 その一方、荒れ狂った夏のせいでより爽やか
で落ち着いた秋を感じることが出来る今日この頃ですが、同窓生各位には、多方面にて
ご活躍のことと思います。

 4月より貫上佳則副研究科長と川合忠雄教育研究評議員 と共に新たな工学研究科執行部として学部・大学院の運営 に当たっています。  先ずは嬉しいニュースのお知らせです。2018年春の褒章 で小池雅人客員教授(1979年博士)が紫綬褒章を、また秋 の叙勲で志水英二名誉教授が瑞宝中綬章を受章されました。  続いて教員異動のお知らせです。本年3月に、中山 弘 教授(物性制御工学)・藤本益美准教授(建築計画)・木内 龍彦講師(建築防災)が定年退職され、瀧澤重志准教授(応
用数学)が本学生活科学部へ異動、小林知弘講師(建築環 境工学)が大阪大学へ転出されました。一方、4月には石 山央樹准教授(建築構法)、遠藤智司准教授(環境化学)、 呉 準席准教授(材料計測工学)、鈴木裕介講師(建築材 料)が着任され、米谷紀嗣教授(反応化学工学)、五十嵐幸 一准教授(生物化学工学)、内田 真准教授(材料機能工 学)、中谷隼人准教授(材料知能工学)が昇任されました。 また、安倍広多教授・石橋勇人教授・ベンカテッシュ ラ ガワン教授・村上晴美教授・大西克実准教授・永田好克准 教授・吉田大介准教授・米澤 剛准教授の8名の先生方が 創造都市研究科より異動で仲間に加わりました。10月には 小林祐貴講師(応用数学)が着任され、仕幸英治教授(ス マートエネルギー工学)、遠藤 徹准教授(水圏環境工学)、 武智誠次准教授(検出器工学)、中西 猛准教授(生物分子工学)が昇任され、教育・研究体制の強化に努めています。  次に学生の動向ですが、平成29年度に学部272人、修士 178人、博士8人が巣立つ一方、平成30年度は学部298人、 修士203人、博士11人の新入生を迎え入れました。  さて、卒業生の皆さまにとって大学統合は気が気ではな い問題かと思います。2019年4月の法人統合を目前に控 え、現在は2022年4月大学統合への準備作業の真最中で す。我々はここ数年この激動の時代に臨み、研究・教育・ 国際化・人材確保などにおける工学部・工学研究科の変革 の必要性を大いに感じ、真剣に取り組んできました。例え ば、研究に関しては、研究を実施するための校費の適性運 用制度を開始したほか、研究の“活性化”と“見える化” を目的に「工学研究科教育研究センター」を4月に第一弾 として機能創成科学分野で開設しました。そして10月から は医工・生命工学分野を設置したところであります。更に、 来年度4月には都市科学分野のセンターを設置し、3セン ターによる研究・教育の高度化・先進化を推進して行きた いと考えています。
 教育に関しては、時代に適合した教育システムを構築す べく若手も交えて議論を行っています。教育においても今 後産学連携の重要性が一層増すことが予想されます。同窓 生の皆さまにはより一層のお力添えをお願いする次第です。  国際化に関しては、海外の大学や研究機関との学術交流 協定や学生交流に関する覚書を積極的に締結し、学生の海 外派遣・受入など国際交流の増強を目指しています。  人材育成に関しては、大学院後期博士課程生への経済的 支援増強や工学部に興味を持つ女子中高生への応援サイト 開設やパンフレット作成、そして女子在学生の就学環境整 備などを推進しています。  新大学においてよりよい工学教育・工学研究を遂行でき るよう、現役教員一丸となり叡智を絞り社会に貢献してい く所存です。皆さまには今後益々のご活躍をお祈り致しま すと共に、なお一層のご支援を賜りますようお願い申し上 げます。

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