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2019.10.10 09:13

第10回 学生見学会「シャープミュージアム」の報告

 令和元年9月27日(金)、10回目となる「学生見学会」が、天理市に所在する「シャープミュージアム(シャープ総合開発センター内)」を見学先として次の要領で実施された。
 
13:00       工学部階段教室前集合・点呼
13:15       貸し切りバスで大学正門を出発
15:00-16:30 シャープミュージアム見学(休憩10分含む)
           (歴史ゾーン、技術ゾーン)
16:30-16:50 シャープ株式会社紹介
16:50-17:30 研究開発本部より技術プレゼン、質疑応答
17:30-17:45 休憩、移動
17:45-19:00 OBとの懇親会(社員食堂/立食)
19:10       タクシーに分乗して近鉄・JR天理駅に移動後、解散

参加者: 学生14名、大学より引率教員2名、同窓会より理事役員5名

 シャープミュージアム(シャープ総合開発センター)に到着するまでのバス車中、引率の先生方、同窓会役員全員がマイクをとり、自己紹介がてら、参加学生諸君にさまざまな語り掛けが行われ、学生見学会の目的の一つである「先輩との交流」の一端がみられた。

 例えば、シャープの社名の起源である早川式繰出鉛筆「シャープペンシル」、国産第1号テレビ、量産電子レンジ、液晶電卓、フロントローディングVTR、日本語ワープロ、筆者も若いころ愛用した液晶ペンコム「ザウルス」、今では当たり前のカメラ付き携帯電話、多くの家庭やホテル、旅館に支持されているプラズマクラスター空気清浄機、健康志向の家庭用調理器「ヘルシオ」、モバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」、8K対応70型液晶テレビ、これらはいずれも、「国内初」、「業界初」との称号が冠されるシャープの製品である。「まねされる商品をつくれ」との創業者早川徳次氏の精神を受け継いで生まれたこれらの展示物を擁する「シャープミュージアム」は、「常に時代の先端を行く家電開発の歴史」を展示しているというに相応しく、想像以上に見応えがあった。

 会社説明の後、8Kに関する技術プレゼンを聴講した。8Kのテレビ放送は、現在NHKが提供するのみで、この放送を視聴可能な市販テレビは、シャープ製のみである。しかし、8K映像技術は、科学技術や医療の分野等、様々な分野での応用が期待されている。また、ネットとの融合に関し、8K精細度のオリジナル映像を現在の使用可能な通信速度に適合するように圧縮し、再生時に8Kに復元する最新技術の一端が紹介された。

 シャープ様のご厚意により社員食堂で行われた懇親会は、参加学生諸君全員、人事ご担当や、本学工学部出身のシャープ所属OB、引率教員、同窓会役員の合計30名余りのにぎやかな会となった。参加学生はいつもになく女子学生が多く含まれており、会場のあちらこちらで明るく、楽しそうな会話の花が咲いた。引率の川合先生と宇野同窓会会長のお礼の言葉を最後に、懇親会はお開きとなった。

 今回の参加学生は、少なめであったが、それ故に、シャープ所属のOBや同窓会役員とのより密度の濃い交流ができ、また、関西を代表する企業の歴史や今後に期する熱い思いを感じ取ることができ、有益な一日を過ごすことができたと思われる。

 最後に、今回の見学会開催に際し、大変お世話になりましたシャープ株式会社の関係の皆様に、厚く御礼を申し上げます。

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S52(1977)機械工学科卒 吉田 稔(副会長)

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